テレビCM制作の流れと期間の目安|企画から放映までを徹底解説
- 8月10日
- 読了時間: 15分
テレビCMの制作を検討し始めたものの、依頼から放映まで何をどの順で進め、どれくらいの期間がかかるのか分からず戸惑う方は多いはずです。実写のテレビCMは、企画から放映まで目安として約2カ月が一つの基準になります。
工程はオリエンテーションから企画、撮影、編集、考査、放映へと段階的に進み、それぞれに必要な日数の目安があります。全体像と工程ごとの期間、延びやすい要因を先に押さえておくと、放映開始日から逆算した無理のない計画を立てやすくなります。
目次
1. テレビCM制作の流れと期間の全体像
テレビCMは、思いついてすぐに放映できるものではありません。決まった工程を順に踏み、それぞれに一定の日数がかかります。まずは全体の流れと、完成までの期間の目安をつかんでおきましょう。
1.1 企画から放映までの全体の流れをつかむ
テレビCM制作は、大きく7つの工程を順番に進めていきます。
全体像を先につかんでおくと、いま自社がどの段階にいて、次に何が必要になるのかを把握しやすくなります。
オリエンテーション:制作会社に目的とターゲットを共有する
企画・絵コンテ:構成案とビジュアルの方向性を固める
撮影準備:キャスティングやロケ地の手配を進める
撮影:絵コンテに沿って本番の撮影を行う
編集・MA:映像をつなぎ、音声や音楽を入れる
考査:放送基準に沿った内容チェックを受ける
放映:素材を搬入し、オンエアが始まる
この7工程のどこかで判断が滞ると全体が後ろにずれるため、各工程の役割を先に理解しておくことが計画の出発点になります。
前の工程が終わらないと次に進めない場面も多く、社内での意思決定が遅れると全体スケジュールに影響します。
1.2 完成までにかかる期間の目安は約2カ月
実写のテレビCMは、制作内容や考査の状況によって異なりますが、企画から放映まで数カ月かかるケースがあります。特に撮影準備、編集、考査などに時間を要するため、放映開始日が決まっている場合は余裕を持って制作会社へ相談することが重要です。
急ぎの場合は1カ月程度に短縮できるケースもありますが、その分だけ確認や調整の余裕は少なくなります。放映したい時期が決まっているなら、逆算して早めに動き出すことが欠かせません。
年末年始や大型キャンペーンなど、CMが集中しやすい時期に放映を予定している場合は、通常より前倒しで準備を始めるほうが安全です。放映開始日から逆算し、制作期間に加えて考査や修正の時間も確保できるよう、できるだけ早い段階で制作会社へ相談を始めることが重要です。
2. テレビCM制作の流れを工程ごとに解説
ここからは、全体の流れを構成する各工程を順に見ていきます。工程ごとに何を決め、どれくらいの日数がかかるのかが分かると、依頼側が準備すべきことも見えてきます。
2.1 オリエンテーションと企画・絵コンテづくり
最初の工程は、制作の土台を決めるオリエンテーションと企画です。
ここでの方向づけが甘いと、後の工程で手戻りが生じやすくなります。
オリエンテーション:CMの目的、ターゲット、予算、放映時期を制作会社に伝える
企画提案:伝えたいメッセージをどう表現するか、複数の企画案を受け取る
絵コンテ作成:採用した企画をカット単位の絵に落とし込み、全体のコンセプトを確定する
オリエンテーションから企画・キャスティングの検討までは、目安として数週間から1カ月程度かかります。絵コンテは撮影・編集すべての設計図になるため、この段階での合意形成が制作全体の質と期間を左右します。
言葉だけで進めると認識のずれが残りがちですが、絵コンテを介して関係者が同じ完成イメージを共有できます。
2.2 見積もり・キャスティングと撮影準備
企画が固まると、見積もりの確定と撮影に向けた準備が並行して進みます。この工程は関係者や手配先が多く、段取りの精度がスケジュールに直結します。
準備段階で進める主な内容は次のとおりです。
詳細な見積もりの確認と発注
出演者やナレーターのキャスティング
ロケ地・スタジオの手配
撮影許可の申請
PPM(撮影前の最終確認打ち合わせ)
これらの準備は同時並行で進むため、社内の確認や決定が遅れると全体が止まりかねません。PPMで演出・美術・衣装などの最終仕様を関係者全員で固めておくと、撮影当日の判断待ちを減らせます。準備を丁寧に済ませておくほど、撮影本番はスムーズに進みます。
2.3 撮影本番の進め方と必要な日数
撮影は、絵コンテとPPMで固めた内容を実際の映像として記録する工程です。準備と撮影を合わせると、目安として2週間程度を見ておくとよいでしょう。
撮影本番に必要な日数は、カット数やロケーション、出演者の人数・スケジュールなどによって異なります。小規模な撮影であれば1日で完了する場合もありますが、複数のロケーションや出演者を必要とする場合は、複数日にわたることもあります。
準備期間と本番の日数は分けて考えることが大切です。本番が1日で済む場合でも、その1日を成立させるための準備に相応の時間がかかっている点を理解しておくと、スケジュールの見立てを誤りにくくなります。
2.4 編集・MA・試写での仕上げ
撮影した素材は、編集とMA、試写を経て完成へと近づきます。
この仕上げ工程は、意外に日数を要する部分です。
編集:撮影素材をつなぎ、テロップやCGを加える(目安として12〜15日)
試写・修正:関係者で確認し、必要な修正を反映する(目安として7〜10日)
MA(音入れ):ナレーションや音楽、効果音を最終調整する(1〜2日)
編集は仕上げのなかで最も時間がかかりやすい工程です。試写での修正回数が増えるほど期間は延びるため、確認する担当者と観点を事前に決めておくと後戻りを防げます。MAまで終えて、ようやく放映用の素材が完成します。
2.5 考査を経て放映が始まるまで
完成した映像は、そのまますぐに放映できるわけではありません。放送局や関連団体による考査を通過する必要があります。
考査にかかる期間は、CMの内容や放送局などによって異なります。修正が必要になった場合は追加の対応期間も必要になるため、放映開始日までに余裕を持ったスケジュールを設定することが重要です。
考査を通過した後に素材を放送局へ搬入し、予定していた枠でオンエアが始まります。放映日から逆算する際は、この考査期間を必ず見込んでおくことが求められます。
3. 工程ごとの期間と全体スケジュールの目安
各工程の日数が分かったところで、全体のスケジュールとして整理してみましょう。工程別の期間を一覧で把握し、どこで遅れが生じやすいかも押さえておくと計画が立てやすくなります。
3.1 工程別にかかる期間の一覧
主要な工程ごとの期間の目安を、下の表に整理しました。
あくまで一般的な目安であり、企画内容や規模によって前後する点を前提にご覧ください。
工程 | 期間の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
企画・絵コンテ | 数週間〜1カ月程度 | オリエン、企画提案、絵コンテ確定 |
撮影準備・撮影 | 2週間程度 | 準備・PPM・撮影本番(本番は1日〜1週間) |
編集 | 12〜15日 | 素材の編集、テロップ・CG追加 |
試写・MA | 試写7〜10日、MA1〜2日 | 確認・修正、音入れ |
考査 | 数週間〜1.5カ月程度 | 放送基準に沿った内容チェック |
各工程の期間を単純に合計すると2カ月を超える場合もあります。実際の制作では工程を並行して進めるケースもあるため、全体の期間は制作内容や体制、確認・修正の回数などによって変動します。
3.2 実写で制作する場合の期間の目安
実写のテレビCMは、余裕を持って進めると目安として約2カ月が一つの基準になります。撮影という物理的な工程が入るため、天候や出演者のスケジュールといった外部要因の影響を受けやすいのが特徴です。
短い場合は1カ月程度で仕上げられることもありますが、確認や修正の余裕は限られます。品質を保ちながら進めたいなら、2カ月を前提に計画を組むほうが現実的です。放映時期が繁忙期に重なる場合は、さらに前倒しで動くことをおすすめします。
3.3 スケジュールが延びやすい主な要因
スケジュールは、計画どおりに進むとは限りません。特に実写では、次のような要因で期間が延びがちです。
悪天候によるロケの予備日確保
出演タレントのスケジュール調整
ロケ地の使用許可や撮影許可の申請
考査での修正指示への対応
社内での確認・意思決定の遅れ
これらは事前の準備や早めの意思決定である程度は吸収できます。遅延要因の多くは「待ち時間」であり、依頼側の確認スピードを上げるだけでも全体の短縮につながります。余裕を見たスケジュールを組んでおけば、突発的な遅れにも慌てずに対応できます。
4. 実写とアニメーションで異なる制作工程
テレビCMは実写だけでなく、アニメーションで制作する選択肢もあります。
両者は工程の構成が異なり、かかる期間や向いている用途にも違いが出ます。
4.1 実写とアニメで異なる工程の流れ
実写とアニメーションでは、制作の中心となる工程が変わります。
違いを表に整理しました。
比較軸 | 実写の場合 | アニメの場合 |
|---|---|---|
制作の中心 | 撮影工程 | 素材制作工程 |
出演者 | キャスティングが必要 | 原則不要 |
天候の影響 | 受けやすい | ほぼ受けない |
表現の自由度 | 実在の被写体に依存 | ゼロから自由に作れる |
実写は「撮る」工程が軸なのに対し、アニメは「作る」工程が軸になる点が最大の違いです。この構造の差が、後述する期間や向き不向きの違いにつながります。撮影が難しい商品や概念を表現したい場合は、アニメが有力な選択肢になります。
4.2 表現内容による期間と向いているケースの違い
アニメーションは、実写とは工程の内訳が異なります。
伝えたい内容に応じて、どちらが適しているかを判断することが大切です。
企画提案:目安として5〜10日ほど
素材制作:ゼロから作画・CGを作る工程が加わる(10〜15日)
編集作業:アニメでも最も時間がかかりやすい(10〜15日)
向いているケース:形のない概念やサービス、実写では撮りにくい表現
アニメーションは撮影時の天候リスクを抑えやすく、抽象的な内容も表現しやすいのが強みです。
一方で、作画やCG、素材制作などに時間を要する場合があるため、実写より短期間で完成するとは限りません。
5. 依頼をスムーズに進めるために準備しておきたいこと
制作会社に依頼する前に、依頼側で整理しておくと進行が速くなる項目があります。準備が整っているほど、企画の精度が上がり、手戻りも減ります。
5.1 制作の目的とターゲットを整理する
最初に固めておきたいのは、CMで何を伝え、誰に届けたいのかという軸です。ここが曖昧なままだと、企画段階で方向性が定まらず、やり直しが増えます。
「新商品の認知を広げたいのか」「ブランドの印象を変えたいのか」で、最適な表現は変わります。訴求対象が20代なのか、シニア層なのかによっても、起用するタレントや演出の方向は異なってきます。
目的とターゲットを言語化してオリエンテーションに臨むと、制作会社は的確な企画を提案しやすくなります。依頼側の意図が明確なほど、提案の精度が上がり、企画のやり直しを減らせます。
5.2 予算と放映開始日から逆算したスケジュールづくり
予算と放映開始日は、制作の進め方を左右する重要な前提です。この2つを早めに共有しておくと、制作会社は実現可能なプランを提示しやすくなります。
依頼前に整理しておきたい項目は次のとおりです。
放映を開始したい具体的な時期
使用できるおおよその予算感
実写かアニメか、希望する表現手法
社内での確認・決裁にかかる期間
放映開始日から逆算し、考査や修正の余裕まで含めて計画を立てることが欠かせません。
目安として2カ月前には相談を始めておくと、無理のない進行になります。余裕のあるスケジュールは、結果として仕上がりの質にもつながります。
6. CROSS BEE VISIONが手がけるテレビCM・動画制作
テレビCMの制作は、工程の理解だけでなく、任せる制作会社の力量にも仕上がりが左右されます。ここでは、CROSS BEE VISIONがどのような強みでテレビCM・動画制作を手がけているかを紹介します。
6.1 テレビ制作で培った企画力と演出力を活かした映像づくり
「CMを作りたいが、どんな見せ方が視聴者に届くのか分からない」という悩みは少なくありません。企画の方向づけが定まらないと、制作全体が迷走しやすくなります。
CROSS BEE VISIONは、テレビ制作の経験と現役テレビディレクターの演出力を活かし、企画から撮影、編集まで映像制作を支えています。テレビの現場で磨かれた企画力によって、伝えたいメッセージを視聴者に届く形へ落とし込みます。
放送前の考査を見据えた企画・制作から、放映に向けた素材準備まで一貫して相談できる体制を整えています。制作の入り口から放映までを一つのチームで担うため、工程間の引き継ぎで生じがちなずれを抑えられます。その結果、依頼側は各工程のつなぎ目を気にせず、本来の目的に集中しやすくなります。
6.2 テレビ番組からYouTubeまで一貫対応できる制作体制
テレビCMを作りたいが、あわせてWeb動画も展開したいという相談は増えている傾向があります。媒体ごとに制作会社が分かれると、トーンの統一や進行管理の負担が大きくなりがちです。
CROSS BEE VISIONが対応できる主な領域は次のとおりです。
テレビ番組・テレビCM:放送を前提とした企画・演出
YouTube動画をはじめとするWeb動画制作で培ったノウハウを、テレビCMづくりにも活かしています
CM映像・ライブイベント映像:媒体に合わせた見せ方の設計
企画から編集まで:一貫した制作体制でトーンを統一
年間150本規模のYouTube動画制作で培った制作ノウハウを、テレビCMづくりにも活かしています。企画から撮影、編集までを一貫して任せられるため、複数媒体で映像を展開したい企業でも、窓口を分散させずに進められます。詳しい制作領域はCROSS BEE VISIONで確認できます。
7. テレビCM制作の流れと期間に関するよくある質問
最後に、テレビCM制作の流れと期間について、依頼を検討する方から寄せられやすい疑問に答えます。全体像を踏まえたうえで、判断の参考にしてください。
7.1 質問1:テレビCM制作は依頼から放映までどれくらいかかりますか?
実写のテレビCMは、依頼から放映まで目安として約2カ月を見ておくと安心です。打ち合わせから台本制作に約1カ月、撮影から仕上げにさらに1カ月半から2カ月ほどかかるためです。
急ぎの場合は1カ月程度に短縮できることもありますが、その分だけ確認や修正の余裕は減ります。放映時期が決まっているなら、考査の期間も見込んで早めに相談を始めることが、無理のない進行につながります。
7.2 質問2:撮影本番は何日くらいかかりますか?
撮影本番そのものは、1日から1週間程度で終わるケースが多くなります。カット数やロケーションの数、出演者のスケジュールによって必要な日数は変わります。
ただし、準備を含めた撮影工程全体では2週間程度を見ておくのが目安です。本番が1日で済む場合でも、その1日を成立させる準備に時間がかかっている点を理解しておくと、スケジュールを見誤りにくくなります。
7.3 質問3:スケジュールを短くするために事前にできることは?
期間を短縮したいなら、依頼側で事前に整理しておくことが近道になります。
制作会社の待ち時間を減らすほど、全体の進行は速まります。
制作の目的とターゲットを言語化しておく
放映開始日と予算感を早めに共有する
社内の確認・決裁の担当者と流れを決めておく
実写かアニメかなど希望する表現手法を伝えておく
これらが整っていると、企画段階での手戻りが減り、判断もスムーズになります。準備の精度が、結果としてスケジュール短縮につながります。
8. まとめ:テレビCM制作の流れを踏まえて計画的に準備しよう
テレビCM制作は、オリエンテーションから企画、撮影準備、撮影、編集・MA、考査、放映という工程を順に進めていきます。実写の場合は、余裕を持って目安として約2カ月を見込んでおくと安心です。
期間が延びる要因の多くは、天候や出演者の調整、考査、そして依頼側の確認の遅れにあります。放映開始日から逆算し、目的とターゲット、予算を早めに整理しておくことが、無理のない進行の鍵になります。
自社だけで全体を管理するのが難しいと感じたら、企画から放映までを一貫して支えられる制作会社に相談することが、計画的な準備の第一歩です。テレビCMの制作を検討している企業は、まず放映したい時期を起点に、逆算したスケジュールづくりから始めてみてください。
テレビCM制作の流れと期間の不安に応えるCROSS BEE VISION
CROSS BEE VISIONは、テレビ制作歴30年以上の経験と現役テレビディレクターの演出力を強みに、企画から撮影、編集、放映までを一貫して支える映像制作会社です。放映開始日から逆算した約2カ月のスケジュールづくりも、工程を熟知したチームがまとめて対応します。
放映したい時期が決まっている段階からで構いませんので、まずはお気軽にご相談ください。

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