自社動画のクオリティ課題を解決する方法とは?プロが解説
- 株式会社CROSS BEE VISION
- 9月22日
- 読了時間: 14分

▶︎1. 自社動画のクオリティが伸び悩む原因、見落としていませんか?

1.1 クオリティの定義は曖昧になりがち
自社で動画をつくるとき、多くの人が最初に考えるのは「画質が綺麗」「音がクリア」といった表面的な要素です。確かにそれらは最低限の条件ですが、動画のクオリティはそれだけで決まるものではありません。
本来のクオリティとは、目的に合わせて視聴者の心に届くかどうかで測られるものです。
例えば採用動画なら、映像美よりも「会社の雰囲気が伝わるかどうか」、商品PR動画なら「購入意欲を高められるかどうか」が大事になります。
よくあるのが、社内で「クオリティ」の定義がバラバラなまま制作を進めてしまうケースです。経営層は「ブランド価値を高めたい」と考えている一方で、現場担当者は「とにかく安く仕上げたい」と思っていることもあります。このズレが動画の方向性に反映されると、完成品が綺麗でも成果に結びつかない結果になります。
1.2 よくある“見落とし”と失敗パターン
動画制作において「気づかないうちにやってしまう失敗」は意外と多いものです。
代表的なものを挙げると次の通りです。
構成不足:ストーリーが組み立てられておらず、結局「何を伝えたいのか」が分からない
表現偏重:映像の演出やBGMに力を入れすぎて、目的から外れてしまう
媒体ズレ:テレビCMのような作り方をそのままSNSに流しても、視聴者の行動にはつながらない
例えばSNS用に動画を配信する場合、冒頭数秒で視聴者の関心を引けなければ最後まで見てもらえません。しかし、「とにかく綺麗に仕上げよう」と長いオープニングを入れると、多くの人が途中で離脱してしまいます。“なんとなく良い動画”が量産されてしまう理由は、このような目的とのズレにあります。
1.3 自社内制作・外注の“落とし穴”
「コスト削減のために社内で動画を作ろう」という流れは多くの企業で見られます。
しかし、実際にやってみると次のような課題が浮かび上がります。
社員が兼務で取り組むため、撮影や編集に十分な時間を割けない
ノウハウ不足で、照明や音声など最低限の品質が保てない
誰が最終判断を下すのか曖昧で、完成後に「イメージと違う」と指摘される
一方で外注した場合にもリスクはあります。依頼先とのすり合わせが不十分だと、完成品が自社の目的やブランドイメージから外れてしまうことも。修正や再制作を繰り返すうちに、社内制作よりも時間もコストも余計にかかるという逆転現象が起こるのです。
さらに大きな問題は、責任の所在が不明確になりやすい点です。社内制作では「担当者のスキル不足のせい」、外注では「制作会社が理解していなかったせい」と責任を押し付け合う形になり、結局誰も改善のために動かなくなってしまいます。こうした状況では、動画のクオリティはいつまでも伸び悩んでしまいます。
クオリティを高める第一歩は、「映像の綺麗さ」ではなく「伝わる仕組み」をどう設計するかにあると言えます。
▶︎2. 自社動画で起きがちなクオリティの課題とは?

自社で動画を制作する企業が増えている一方で、成果につながらない動画が多く存在するのも事実です。その原因は、明確な「クオリティの課題」が整理されていないことにあります。
ここでは、よくある5つの代表的な課題を取り上げて解説します。
2.1 伝えたいことが整理されていない
動画の企画段階で、「誰に」「何を」「どう伝えたいのか」が整理されていないと、完成した動画の方向性が曖昧になります。
例えば、会社紹介動画で「社風も伝えたい」「製品も見せたい」「社員の声も入れたい」と盛り込みすぎると、視聴者は何を見せられているのか分からなくなります。結果的にメッセージがぼやけてしまい、印象に残りません。
伝えたいことを一つに絞り込めていない動画ほど、視聴者にとって“退屈”に感じられる傾向があります。
2.2 動画の内容が視聴者に刺さらない
動画は「誰が見るか」によって求められる内容やトーンが大きく変わります。しかし、自社の都合を優先しすぎて、視聴者目線が欠けた動画になってしまうケースは少なくありません。
たとえば、若年層向けの商品を紹介するのに、堅苦しいナレーションや長尺のインタビューを使うと、すぐに離脱されてしまいます。
また、視聴者の課題やニーズに触れないまま、サービスの特徴ばかりを伝えるのも逆効果です。視聴者に「自分ごと」として感じてもらえなければ、動画の影響力は一気に低下します。
2.3 制作体制に無理がある
動画制作は、企画・撮影・編集・チェックと多くの工程を要します。これを少人数のチームや兼任スタッフで対応しようとすると、どうしてもクオリティに限界が出てしまいます。
特にありがちなのが、納期が近づくにつれて「とにかく形にする」ことが優先され、細部のクオリティが犠牲になるパターン。
また、担当者が複数の案件を抱えていると、動画制作に十分な時間と集中力を確保できないことが、品質低下の原因になります。
2.4 効果測定をしていない
動画は作って終わりではなく、「どれだけ効果があったのか」を測ることが非常に重要です。にもかかわらず、制作後に視聴データや成果を振り返っていないケースが目立ちます。
最後まで視聴された割合は?
どのタイミングで離脱が多い?
サイト流入や問い合わせに結びついているか?
これらを確認しないと、次の改善に活かせません。結果を見ずに「また次も同じように作る」というループに陥ると、いつまでもクオリティの壁を超えられないままです。
2.5 とりあえず作る姿勢が続いている
「動画が必要そうだから」「とりあえず1本作ってみよう」というスタンスで始めると、目的やゴールが曖昧なまま進行し、完成しても誰にも見られない…という結末になりがちです。
特に、流行や社内の勢いだけで企画がスタートした場合、「何のための動画か」が途中で見えなくなることがあります。“とりあえず動画を作る”という習慣が続いてしまうと、費用対効果も見込めず、社内の動画活用に対する信頼も下がってしまいます。
こうしたクオリティ課題を把握せずに制作を繰り返しても、改善は見込めません。
▶︎3. 自社動画のクオリティ課題を解決する第一歩は“現状把握”から

動画のクオリティがなかなか上がらない原因は、「何が課題なのか」を把握できていないことにある場合がほとんどです。
まずは、自社の現状をしっかり可視化することが、改善への第一歩になります。
このセクションでは、具体的に確認すべき4つのポイントを紹介します。
3.1 目的とターゲットの再確認
動画制作において最も重要なのは、「誰に、何を伝えるのか」が明確になっているかどうかです。
しかし、制作段階でこれが曖昧なまま進行してしまうケースが意外と多くあります。
目的が不明確だと、動画の内容も散漫になり、視聴者に何も伝わらないまま終わってしまいます。
採用なのか、商品紹介なのか、ブランディングなのか
視聴者は社外の一般層か、取引先か、社内向けか
こういった基本を再確認するだけでも、構成や見せ方が大きく変わってきます。動画の質は、目的設定の質に左右されると言っても過言ではありません。
3.2 動画の使用シーンを明確にする
動画を「いつ・どこで・誰に見せるか」によって、求められる形式や尺、雰囲気は大きく異なります。
使用シーンが明確になっていないと、場に合わないトーンや内容になってしまうことがあります。
たとえば以下のような違いがあります。
展示会で流す:目を引く派手な演出が効果的
営業先で使う:説明性や落ち着いたトーンが必要
SNS広告に使う:最初の3秒で引き込む構成が必須
使用シーンが明確であればあるほど、「適切なクオリティ基準」も明確になります。
3.3 社内と外注の役割分担を整理する
「全部自社でやる」または「丸投げで外注」など、極端な対応になっていないかも見直したいポイントです。
動画制作には多くの工程があり、得意不得意も分かれます。
社内:企画立案、目的設定、社内調整など
外注:撮影、編集、プロの視点での演出・表現
役割を明確に分担し、責任の所在をはっきりさせることで、トラブルややり直しも減ります。
制作工程を“誰がどう担うか”を整理することが、クオリティを安定させる鍵です。
3.4 動画の効果を数字で確認する
完成した動画が本当に成果を出しているのかを判断するには、具体的な数値の確認が欠かせません。 しかし、多くの企業がこの工程を軽視しがちです。
確認すべき主な指標はこちらです。
視聴完了率
離脱ポイント(どのタイミングで視聴が止まるか)
再生回数と視聴時間の関係
動画視聴後のアクション(資料請求、問い合わせなど)
これらの数値を定期的にチェックし、改善点を洗い出すことで、次回以降の制作にしっかり活かせます。「感覚」ではなく「数字」でクオリティを判断することが重要です。
現状把握ができれば、改善の方向性が自然と見えてきます。
▶︎4. 自社動画のクオリティを左右する“伝わる構成”と視聴者視点
「いい動画をつくったのに反応が薄い…」そんな悩みは多くの企業が抱えています。
その原因の多くは、視聴者視点の欠如と、構成の設計ミスにあります。
どれだけ映像が綺麗でも、構成が整理されていなければ、見た人の心には届きません。
このセクションでは、視聴者に伝わる動画を作るうえで欠かせない4つのポイントを紹介します。
4.1 ブランド価値を高める構成とは
動画は、企業やブランドの「第一印象」を決定づける強力な手段です。だからこそ、どんな構成で何を見せるかが非常に重要です。
よくある失敗が、「とりあえず会社紹介をして終わり」といった、情報を並べるだけの構成。これでは視聴者の記憶には残りません。
ブランド価値を高めるには、次のような流れを意識することがポイントです。
冒頭で「共感」や「関心」を引く
企業の強みや価値観を物語として伝える
最後に行動喚起(問い合わせ・資料請求など)を自然に促す
感情に訴えながら、情報を整理して伝える構成が、ブランドの信頼感を高めてくれます。
4.2 SNSで“見られる動画”になる条件
SNSで動画を公開する場合、最も大事なのは「最初の3秒で勝負が決まる」という視点です。
スマホでスクロールしながら見る視聴者にとっては、“面白そう”と思わせる一瞬の印象が全てです。
よくある失敗としては、
ロゴや長いタイトルから始まる
イントロが長すぎて離脱される
サムネイルに何も工夫がない
SNSで成果を出す動画には、共通点があります。
テロップや演出で内容が一目でわかる
冒頭で課題提起やインパクトを出す
無音でも内容が伝わる設計になっている
「再生されたか」ではなく、「どこまで見られたか」に注目することが、SNS向け動画のクオリティ向上には欠かせません。
4.3 視聴者の記憶に残すためのポイント
動画を見終わったあと、どれだけ記憶に残るかは、企業にとって大きな差を生みます。
特に、“何となく見たけど内容は覚えていない”動画は、マーケティング的に意味が薄いのが現実です。
記憶に残る動画には、次のような特徴があります。
強い印象を残す言葉やビジュアルがある
ストーリーやメッセージが一貫している
視聴者の感情を動かす(驚き・共感・感動)
感情を動かせるかどうかが、動画の価値を左右します。情報だけを並べるのではなく、「見終わった後に何が残るか」を設計段階から意識することが大切です。
4.4 映像の質と中身のバランスが重要
クオリティ向上というと、どうしても「画質を上げる」「カメラ機材を良くする」といった“映像の質”ばかりに目が向きがちです。
しかし、それだけでは十分とは言えません。いくら美しい映像でも、伝えたい内容が薄ければ意味がありません。
反対に、中身(構成・メッセージ)がしっかりしていれば、映像の豪華さが多少劣っていても印象に残る動画は作れます。
理想は、映像の技術力と中身の説得力が両立していること。
構成とストーリーで興味を引き
映像の力で印象を高める
この2つが揃うことで、ようやく“質の高い動画”と呼べる状態になります。
▶︎5. 自社動画のクオリティを高めるならCROSS BEE VISIONへ
「伝わる動画を作りたい」「プロ品質で動画の印象を変えたい」 そんな悩みを抱える企業にとって、CROSS BEE VISIONは心強いパートナーになります。
テレビ番組からYouTube、CM、イベント動画まで幅広く対応できる強みと、年間150本以上の制作実績が、クオリティへの信頼を裏付けています。
5.1 現役テレビディレクターによる構成力と演出力
CROSS BEE VISIONでは、テレビ番組制作歴31年の現役ディレクターが制作に関与しています。
その経験を活かし、視聴者の心をつかむ「構成」「間」「テンポ」を映像に落とし込むことで、視聴者が“最後まで見たくなる動画”を生み出します。
情報を並べるだけの動画ではなく、「誰に何をどう伝えるか」を熟知した演出力があるからこそ、企業のブランドイメージを崩すことなく、強く印象に残すことができます。
5.2 年間150本以上のYouTube動画制作で培った実績とノウハウ
YouTubeをはじめとしたSNS動画においても、CROSS BEE VISIONは年間150本以上の制作実績を誇ります。
登録者数が3,000人から40万人まで増加したチャンネルの支援など、“観られる動画”の傾向と対策を熟知しています。
SNS特有の再生ロジック、視聴者の離脱ポイント、動画の最適尺など、経験に基づいた提案ができるのが強みです。
単に制作するだけでなく、どうすれば成果につながるかを一緒に考えてくれる体制が整っています。
5.3 企画から完パケまで一貫体制でクオリティを管理
CROSS BEE VISIONは、企画・構成から撮影、編集、演出まですべて一社で完結できる制作体制を持っています。
この一貫体制により、工程ごとに発生しがちな「意図のズレ」「品質のばらつき」「スケジュールの遅れ」を最小限に抑えることができます。
社内調整に手間取ることなく、「イメージ通りの動画」をスムーズに実現できるのは、現場経験豊富なスタッフが全行程を把握しているからこそ。
納品物のクオリティをブレさせない安心感があります。
5.4 多様な用途・業種に対応できる柔軟な動画制作
企業紹介、商品PR、イベント動画、教育コンテンツ、CM、YouTubeコンテンツまで、CROSS BEE VISIONは多様なジャンルに対応可能です。
実際に手がけたジャンルは以下の通りです。
証券会社のYouTubeチャンネル運用(登録者数40万人超)
人気芸人によるバラエティチャンネル(登録者数150万人超)
テレビCM(15秒・30秒・60秒)
ABEMAや地上波でのバラエティ番組・情報番組
どんな用途でも、クオリティを保ちながら最適な表現を実現できる柔軟性が、他社にはない大きな強みです。
視聴者に“観られる動画”を本気で作りたいなら、CROSS BEE VISIONのサポートは非常に心強い選択肢になります。
▶︎6. まとめ:自社動画のクオリティ課題を放置しないために
自社で動画を制作・活用する流れは今後さらに加速していきます。
だからこそ、「動画のクオリティ」に関する課題を放置してしまうと、企業としての信頼性やブランド力にも影響を及ぼしかねません。
ここでは、最後にあらためて見直したい3つのポイントを整理します。
6.1 課題の放置はブランドにも影響する
動画は、商品やサービス以上に企業の“顔”として認識されるツールです。
そのため、内容が雑だったり、目的に合っていない動画を配信し続けると、「この会社、大丈夫?」とネガティブな印象を持たれてしまうこともあります。
特にSNS時代では、動画の印象=ブランドの印象につながりやすいため、クオリティの低い動画は機会損失以上のダメージとなることも。
“なんとなく作っている動画”が、実はブランドの足を引っ張っているかもしれません。
6.2 今こそ動画活用の見直しを
動画を制作する目的や体制を一度見直すことで、思わぬ課題や改善の余地が明らかになることがあります。
「何を伝えたいのか」「誰に向けているのか」「どう見せたいのか」を再確認するだけで、構成や企画の方向性が大きく変わってくることも少なくありません。
また、数値的な分析(視聴率・再生回数・離脱率など)をしっかり行えば、改善点も明確になります。
感覚ではなくデータで動画を改善していくことが、これからの動画活用には欠かせません。
6.3 プロと一緒に“伝わる動画”をつくる選択を
自社だけで課題を抱え続けるのではなく、経験豊富なプロと一緒に取り組むことで、一気に動画の質は変わります。
CROSS BEE VISIONのように、テレビ番組の制作経験とYouTube運用ノウハウを兼ね備えたパートナーであれば、 動画が持つ「伝える力」を最大限に引き出すサポートが可能です。
「伝わる動画」を目指すなら、最初の一歩は“相談してみること”から始まります。
これまでの動画に少しでも不安や課題を感じているなら、今がそのタイミングかもしれません。
▶︎自社動画の魅力を最大限に引き出すなら、CROSS BEE VISIONへ
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